井の頭線路線図マスター☆ > 駒場東大 商品一覧 >> 一神教文明からの問いかけ―東大駒場連続講義

駒場東大 商品

井の頭線の駅の一つである駒場東大前駅をご紹介します。駒場東大駅前は名前からも分かるとおり、東京大学駒場キャンパスに隣接しています。路線をはさんで北側一帯は東大の敷地となっています。東大のほかにも教育機関が集まっており、学生が歩く姿がよく見られます。また住宅地でもあるために非常に静かな場所なのですが、コンビニや書店が少なく学生は少々不便さも感じる面もあるかもしれません。駒場東大前の駅前から神泉駅方面には昔ながらの商店街があり、小規模な商店が連なっています。また駒場東大前駅は京王電鉄の駅で唯一目黒区に設けられている駅でもあります。

歴史の底を流れる「一神教対立」の濁流

 911の一年後、2002年10月から、イラク侵略戦争開戦直前の2003年1月にわたって、東大駒場キャンパスで開催された連続テーマ講義を収めたもの。
 といっても、リアルタイムの中東情勢やアメリカ対イスラム社会の話ではない。もっと根本的に、同じところから出発した三大一神教(イスラム教、ユダヤ教、キリスト教)が、どんな歴史を背負いどんな文化、思想を育んできたのか、なぜ、どう対立し、いかにすればそれを超克できるか、などを8人の専門家による11の講義で問うというものである。<p> もちろん、今まず問題にされなければならないのはテロ国家アメリカの横暴であろう。
 しかし、ただ単に「ブッシュのアホ面憎し」というような感情論や人道主義、あるいは政治、経済、軍事といった即物的な観点からの議論だけでは、決して解決できない根深い問題が、本書では示される。
 各章で語られるさまざまな問題、たとえばユダヤ人の受難の歴史や、イスラムの厳格な律法主義などは、僕たちにはちょっと想像できないものである。一神教とは「私という人間を含めた世界全体を唯一神との関係において受け止める宗教」(本書247頁)であり、神は決して、日本人が想像するような「雲の上の髭の生えたお爺様」(本書214頁)などではないからである。<p> また、憂鬱な話ばかりではなく、一神教と表裏一体の二世界論(二元論)と、恋愛(いわゆる純愛)との関わりを述べた講義なども収められていて面白い。<p> 「唯一なる絶対者」という、日本文化から見ると理解も実感も困難な観念。本書はそれを、外堀からわかりやすく丁寧に埋めていこうという講義である。